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「ドメイン」ってなんですか?

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2017
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「ドメイン」ってなんですか?

whatisdomain.jpg

ドメインとはなんですか?

ホームページを運営する上で、切っても切り離せないもののひとつに「ドメイン」があります。
「ドメイン」とは、 たとえば「 www.isl-net.com 」や「 www.google.com 」などのことです。
ちょうど、この記事をご覧のブラウザの上の方(アドレスバー)にも表示されているはずです。
と、言われれば、「アレのことか!」と理解してもらえるかと思います。
今回は、ホームページの基本のひとつ、「ドメイン」について説明します。

ところで、「ドメイン」は何のためにあるのでしょうか。

「 216.58.197.131 」という数字をコピーして、ブラウザのアドレスバーに入力してみてください。
そうすると、Google のトップページに移動するはずです。
この場合の 216.58.197.131 のようなもののことを「IPアドレス」と言います。
本当は、このIPアドレスが、インターネット上の場所を示すものです。
ですが、どの数字がどのページなのかということを覚えておくのは大変ですし、文字に比べて間違って入力しやすいなどの問題があります。
この問題を解決するために考え出されたのが、「ドメイン」に関わる仕組みです。
簡単に言うと、「このドメインは、このIPアドレスのことだよ」という組み合わせを管理する仕組みになります。(※1)

携帯電話の電話帳機能を思い浮かべてください。
誰かに電話をかけるとき、電話番号を打つのではなく、携帯電話に登録された電話帳から電話することはよくあるかと思います。
また、相手から自分に電話がかかってくるときにも、電話帳に登録されていない番号からは「090-xxxx-xxxx」のように、電話番号が画面に表示されますが、登録されている番号からの電話は「○○さん」のように、相手の登録名が表示されるはずです。
番号をたくさん覚えておくのが大変なので、「この電話番号は○○さんの番号だよ」と電話帳に登録しておいて、その登録名で電話をかけたり受けたりしているわけです。

このように、「ドメインとIPアドレス」の関係は、「電話帳の登録名と電話番号」の関係に似ていると考えればわかりやすいでしょう。

ただ、電話帳の登録名は、携帯電話の持ち主が自由に設定することができますが、ドメインの場合は自由に設定することができません。
インターネットは世界につながっているものなので、皆が自由にドメイン名をつけ始めると、同じドメインがたくさん出てきたりして、たちまち混乱をきたしてしまうからです。
そこで、「レジストリ」と呼ばれる機関が、世界中のドメインを管理しています。

どんな利点があるの?

すでに説明しましたが、ドメインの最大の利点は「わかりやすさ」です。
数字の羅列よりは、 www.google.co.jp のほうが覚えやすいのは言うまでもありません。
覚えやすければ、直接訪問してもらえる可能性も高くなります。

また、独自のドメインを取得していると、そうでない場合とくらべて、信頼度が上がるという見逃せない効果があります。
たとえば、長野県公式サイトが www.rental-server.co.jp/nagano-ken/(架空のアドレス) にあった場合と、 www.pref.nagano.lg.jp (実際のアドレス)の場合を考えてみれば、どちらが信頼できそうかは、自ずと明らかでしょう。

このように、ドメイン(独自ドメイン)の取得には様々なメリットがあります。

どんな種類があるの?

ドメインは2つの部分からなっています。
1つは、いくつかの種類の中から選ぶ部分、もう1つは自由に決められる部分です。

たとえば、「 isl-net.jp 」というドメインなら、 
.jp の部分はいくつかの種類から選ぶ部分、
isl-net の部分は自由に決められる部分になります。
jpの部分を「トップレベルドメイン」、isl-netの部分を「第2レベルドメイン」と呼ぶこともあります(※2)。

トップレベルドメインは、「com」のほか、「jp」 などがあります。
トップレベルドメインのcomは、commercialの略で、商業組織用のドメイン、jpは日本国内の組織・個人がとれるドメインなど、登録する団体等の種類によってとれるドメインの種類が異なっています。
たとえば、会社法人などが取得できる 「co.jp」 ドメインは、取得する際に登記簿情報などが必要になりますし、1組織で1ドメインまでしか取得できません。

このことで、たとえば、「co.jp」というドメインをもっていることは日本国内で登記を行っている会社であるということの表明になります。
同様に、「ac.jp(大学など)」、「go.jp(政府機関、独立行政法人など)」も、そのドメインを持っていることでどんな立場の団体なのかがわかると言ってよいでしょう。
(なお、「com」 や 「net」「biz」などは取得の制限が緩く、組織ごとの取得数の制限もありません)

インターネットの普及に伴い、「com」などのほかに「biz」「info」「shop」 など新しいトップレベルドメインも登場してきています。
トップレベルドメインの種類は、ホームページに合わせて選ぶとよいでしょう。


そして、上の例では isl-net の部分は申請する際にある程度自由に決めることができます。

このように、ドメインは「自由に決められる部分」+「いくつかの種類から選ぶ部分」で構成されています。

どうやって取得すればいいの?

ドメインを管理する機関「レジストリ」から認可を受けた団体や、その代理店を経由してドメインを取得することができます。
最近では、ドメイン取得がレンタルサーバー等の契約とセットになっていることなども多いため、取得すること自体は難しくないでしょう。

その反面、どんなドメインを取得するか、については頭を悩ませるものとなるはずです。
あまりコロコロ変更するものではないため、しっかり考える必要があるのです。

これまで説明したように、ドメイン名は同じものが世界で1つしか存在できません。
たとえば、google.co.jpというドメインをとりたかったとしても、すでに存在するドメインなので、取得することはできません。
このように。ドメイン名の取得は「早い者勝ち」になっています。

ただし、たとえば、homepage.com がすでにあっても、homepage.co.jp は取得できるかもしれませんし、domain-of-homepage.com でも取得できるかもしれません(※3)。

このように、自由に決められる部分と、選択して決める部分の組み合わせを考えて申請することになります。

この際、いくつか注意点があります。

長すぎず、短すぎず

 たとえば、homepage_wo_kaisetusuru-toki_no_domein.com  というドメインは長いですね。
 長いと、アドレスを入力するのが大変です。短くできないか工夫してみましょう。
 ただ、数文字程度の短いものは既に利用されていることが多いため、適度な長さの文字数で考えた方が良さそうです。

ドメイン契約は更新制

 ドメインは共有財産であるため、購入するのではなく、契約期間内だけ利用を許されるという性質のものです。
 そのため、買い切り契約ではなく、一定期間ごとに登録料(更新料)を払う必要があります。
 登録料を払わない場合は、ドメインの利用ができなくなってしまいます。
 
 ある程度アクセスのあるサイトに対しては、更新期限が切れたドメインを押さえてしまう業者もいるようです。(※4)
 こうなってしまうと買い戻すのが困難になってしまいますので、ホームページを続けている限りは、ドメイン登録料を支払い続ける必要があると考えた方がよいでしょう。

ドメインの種類によって価格が違う

 com や co.jp など、ドメインの種類によって価格が違うことがあります。
 ドメインの種類を決める際には、価格も含めて検討するのがよいでしょう。

ドメインはホームページの「表札」

ドメイン名について説明してきました。
主に、ホームページに訪問してもらう場面を考えて説明しましたが、ドメインはホームページだけでなく、メールアドレスにも関わってきます。
誰かと連絡を取る際に、ドメインは必ず関わってくるものだと言ってよいでしょう。

ホームページのトップが玄関だとすれば、ドメインは表札のようなものだと言えるのではないでしょうか。

表札と同じく、最初にどんなものにするか(ドメイン名決め)を考えて、設置した後もお手入れ(契約更新)が必要になるという点でも共通しています。

当たり前すぎて見落としなところかもしれませんが、お客様の目に触れやすい大切な要素でもあります。
ドメインについて知識を深めていただけると幸いです。


もちろん弊社でもドメイン名の取得を申請していただけます(詳しくはこちら)。
ドメイン名について決めかねるといった場合もお気軽にご相談ください。


※1 この仕組みのことをDNS:ドメイン ネーム システム と言います。
   また、IPアドレスやドメインを含めた、「どこに何があるか」を特定する記号のことを「URL」と呼びます。

※2 正確には、ドメインはドットで区切った後ろから「トップレベル」「第2レベル」「第3レベル」と数えます。
「www.google.co.jp」なら、jpがトップレベル、coが第2レベル、googleが第3レベル に分類されます。

※3 実際には、homepage.comとhomepage.co.jp は既に存在します。
※4 「空いたアドレスを押さえてしまう」のとは少し異なりますが、ドメインをめぐるトラブルはたくさんあります。たとえば、2003年にカナダの高校生、マイク・ローくんが、「mikerowesoft.com(マイクローソフトドットコム)」というドメインを取得したことで、マイクロソフト社とトラブルになった事例があります。当時、会社名に似たドメインを取得して、悪用しようとする手口が横行していたことが背景にあります。


参考:
JPNIC 「ドメイン名とは」
wikipedia 「Microsoft_vs._MikeRoweSoft」 

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